松浦武四郎 入門

今月初めの3月7日、苫小牧民報紙上でこんな記事を見つけました。
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松浦武四郎。
江戸時代の末に、蝦夷地(北海道)を何度か調査に訪れた人で、苫小牧にも来ていると言う事は知っていましたが、詳しく本などで調べたことはありませんでした。
NHKの知恵泉でも見ました。
その松浦武四郎の本が発刊されるとのことで、早速予約することにしました。
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ネットで調べると、こんな申込用紙が、、しかし調べていくとAmazonでも予約を受け付けていることがわかりましたので、Amazonで早速予約。
今日届きました。
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一日仕事でしたので、まだぱらぱらめくった程度です。
蝦夷地探索には樺太と国後・択捉島を含めて6回も来ているようです。
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苫小牧とその周辺も含めると5回も来ています。
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トマコマイ(苫小牧)、ユウプツ(勇払)、コイトイ(小糸井)、タルマイ(樽前)、シラヲイ(白老)、ノポリペツ(登別)など、恐ろしく沢山の地名が書かれています。
支笏湖もありますが、その当方の湖らしき所は、これ、何なのでしょう?かなり大きいです。
後の北海道の開拓と発展に大きな発展に、松浦武四郎の探検が寄与したことは間違いないですね。
アイヌの方々とも打ち解けて話し合い信頼され探検をしたようです。
素晴らしい偉業です。
時間を作ってじっくり読んでみたいと思います。
当院の待合室に早速置きました。
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7年前、「王子製紙と苫小牧の100年」と言う写真集を買って同じく待合室に置いてありますが、患者さんからは大変人気が高いですので、「松浦武四郎 入門」も読んで下さる方が多い予感です。
王子製紙は明治43年、一寒村であった苫小牧に東洋一の製紙工場として操業を開始したわけですが、工場と操業に必要な電力供給のための水力発電所を建設する場所の調査をした際には、過去の松浦武四郎の探検がやはり必要だったと思います。

王子製紙苫小牧工場は大町歯科のすぐ北側。南門まで歩いて2分程度です。
過去の偉業と王子製紙に感謝しています。

第4回特別展「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎 —見る、集める、伝える—」

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ホームページの地図を更新しました。

大町歯科のホームページの地図を更新しました。
もう10数年前になりますが、(株)ブレインズと言う会社に作っていただきました。

ホームページは自作ですが、地図は自分では作れないので依頼しました。
結構気に入っていました。
去年、今まであった店舗などが、結構移転や閉店してしまっている事に気がつき、年末にお願いすることにしました。
今年に入って出来上がったものを、何度か修正や追加依頼し、本日完成しました。

chizubeforeこれは、古い方の地図です。
タケウチモデル、北央信金、北洋銀行は移転
ラフレスは閉店してしまいました。
誰もがご存じの苫信本店が出ていなかったのは、当初より不満でした。
大町歯科地図
こちらは新しい地図です。
古い方は、中央ボウルから左側に目印はないのでカットして、駅前中央通りまで作ってもらいました。
それによって苫信本店、道銀、苫小牧ビール園を追加、セブンイレブンが2店舗、ドーミーイン苫小牧、スマイルホテルも新しく出来ました。
王子南門→王子製紙南門に変更、バス停も追加をお願いしました。
(以上、敬称は略させていただきました。)

先ほど、早速ホームページに反映してみました。
一方通行もあり目立たないところにある医院ですが、この地図を見ていただければ、初めての方でもまず間違いなくわかっていただけるのではないかと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

大町歯科加藤医院のホームページ(クリックしていただければ飛びます。)

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謹賀新年2018

明けましておめでとうございます。
昨年中は多くの皆様に、御通院いただきまして、ありがとうございました。
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1/5から診療を開始致しました。
しかし、すぐ休みに突入して明日も祝日。
本日は七日正月、お正月も終わりです。
昨年は23年使った一番古い診療台や吸引器のモーターの取替、CTのバージョンアップ常温でも滅菌が可能な機器など導入しました。
(以上3リンクと下の診療予定表はPC/スマートフォン/ガラケーいずれでも見ることが出来ます。)
大町歯科携帯サイト
本年も昨年同様、より良き歯科医療に可能な限り邁進していく所存ですのでよろしくお願いいたします。
4月には新しく歯科衛生士が2名入る予定です。
(ユニット3台の小規模医院のため、予約が採りづらく、ご迷惑をおかけするかと思いますが、小規模医院の良さの部分もあるかと思いますので、何分ご容赦下さい。)
診療予定表はこちらをご覧下さい→診療予定表

毎年いただく多くの年賀状の中で、手書き(自作・アナログ)でいつも楽しみにしている数枚です。今年もいただきました。
歯科業界もデジタル化が進む昨今。
それ以外でも毎日デジタルにどっぷり浸かっている私ですが、アナログなものの良さを忘れないでいきたいと思います。
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骨造成(GBR・骨再生誘導法)について

歯科インプラント治療では、骨が吸収してしまって足りないことでそのままでは植えられないことが良くあります。
上の奥歯で上顎洞(副鼻腔)と呼ばれる空洞が下がっていて、植えられない場合の一つの方法「ソケットリフト法」については何度かこのブログに書いていますが、今日は前歯や小臼歯部分で困ることが多い、表側の骨が溶けてしまって困る場合の方法を書きます。
GBR1
模型の写真ですが、このようにインプラントが露出しているのがお分かりかと思います。
これではきちんと固定出来ませんので、インプラントを埋入しても失敗に終わってしまいます。
ところが、現在は骨補填材などの材料を使って、表題のように骨造成が私の様な町医者でも可能な時代になっています。
優秀な研究者や臨床家の先生の努力によって生み出された一般臨床医への賜物とも言えます。
上の左側の白いのが補填材です。
これが数ヶ月で骨とを誘導して仲良く同居したり、骨と置き換わったりするのです。
GBR2
上の前歯の左右の1番、上顎中切歯です。
向かって左(右中切歯)は骨も大分吸収しているのがお分かりいただけるかと思います。
右(左中切歯)も一見何でもないように見えますが、動揺も激しく歯の裏側の骨が大分溶けてしまっていました。
以前、当院でインプラント治療を受けておられる方なので、今回もインプラントを希望され、CT撮影その他検査を行い、シミュレーションしてみました。
結果、抜歯してすぐインプラントを埋入する、抜歯即時埋入と言う計画を立てました。
GBR3
左(右中切歯)は唇側がの骨がもう根の先近くまで溶けて無くなっているのがわかります。緑色の部分、骨を誘導してあげなければなりません。
GBR4
右(左中切歯)
赤で示した裏側の骨が吸収してしまっているのと、今ある御自分の歯の根の方向と、インプラントが植えられる方向は大分違いますので、実際植えたときに唇側の薄い骨はすぐに溶けて無くなってしまう心配がありますので、青で示した埋入(まいにゅう)予定インプラントとの隙間の部分も補填材が必要と考えました。
これらの詳細を「分析計画見積書」として作成して院内で説明をした結果、手術を希望されましたので、抜歯即時埋入の方法で埋入しました。
GBR5
3ヵ月程経って撮影したX線写真です。
お口の中の検査でも良好なので、CTも撮影してみました。
先の画像と見比べてみます。
GBR3GBR6
緑で示した骨が溶けてしまっていたところに、きちんと骨が出来上がっているのがわかります。
反対側を見てみます。
GBR7GBR-7
こちらも良好に骨造成が進んでいると思われます。
まだ土台を立てるには早い時期ですので、もうしばらく待って土台を立てて型を採って審美的な前歯を装着出来ればと思っております。

oomachi(私、加藤の画像です。)
優秀な研究者や臨床家の先生の努力の賜物と大町歯科のような小規模な歯科医院でも導入出来る価格のCT撮影装置を開発販売されているRF(アールエフ)社さんに感謝です。

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むし歯(う蝕)の治療

いつものようにう蝕の治療をはじめる時に、患者さんに対して「今日は、むし歯の治療をします、むし歯の部分を取って詰める治療で済むと思います、もし、歯の神経まで進行していたら神経を取る治療に切り替えます。」というような話をしますが、そう話すと、「つめるって何ですか?」と質問を受けました。
自分にとってはあまりにも日常なのですが、患者さんにとってはそうか、、わからない事ってあるよなと、反省。
ということで、ブログにむし歯の治療について簡単に書いてみます。

う蝕は細菌感染のよって起こりますので、基本的には感染歯質の完全除去です。
そのあと、除去した部分に光重合型(光で固まる)コンポジットレジン(樹脂の中にフィラーと呼ばれるガラスの粉のようなものが入ったもの)を詰めて、光を当てると固まりますので、光照射して固まったら形態修正とかみ合わせの修正をしてから研磨終了です。

詰める治療では無理な場合は、型を採って歯科技工所で金属やセラミックで冠や部分的な被せものを作ってもらうと言うことになります。

今回はコンポジットレジン充填(じゅうてん)の内容です。むし歯1
奥歯が黒くなっているのがお分かりいただけると思います。
これは一度治療した歯が再びむし歯になった、二次う蝕(二次カリエス)と言います。
一度治した歯は、歯と詰め物との間に境目があるので、再びう蝕になりやすいのです。
なぜなら、人間が平らに見えても、細菌にとって境目は谷間のようなものです。
最初はきちんと平らでも、お口の中は温かいものも冷たいものも食べますので、膨張収縮の度合いが、歯とその詰め物とは微妙に違いますので、だんだんと段差になってしまったりするのです。
むし歯2
なるべく正常な歯質を削らないようにう蝕部分を削って、う蝕検知液と呼ばれる虫歯菌に感染した歯質を染る液で染まった部分を削って、また染め手を繰り返します。
う蝕は多菌層・寡菌層・先駆菌層・混濁層・透明層・生活反応層と6層に分かれています。と学生時代暗記しましたが、今もそうなのか?は勉強不足でわかりませんが、先駆菌層までを除去します。
写真では茶色く見える部分がありますが、この写真はう蝕部分は除去された健康な状態です。
むし歯3
さて、ここからは詰める治療に入ります。
一番下の紫色の液が「う蝕検知液」
左の縦長のボトルはボンディング液と呼ばれる、詰める材料の光重合型コンポジットレジンを歯質に強固に接着するための液です。
たった5mlで1万数千円もする、私はいつも冗談で言っていますが、世界一高い液体です。
恐ろしい価格です。
横長の3本の物体は、光重合型のコンポジットレジンです。
その上のスティックはボンディング液を塗るために使います。むし歯4
詰めて形を整えて光照射10秒、、
むし歯5
固まったら、先に書きましたように
形態修正とかみ合わせの修正、研磨して終了となります。

1本奥の歯も黒いので一緒に治せば良いのでは?と疑問の声もあがりそうですが、一枚目の写真を見て下さい。
その奥に手前に曲がって生えている、やはりむし歯になっている親知らず(第3大臼歯)が見えます。
この歯を抜くと、手前の第2大臼歯の奥側もむし歯になっている可能性が大!なので、今回は手をつけませんでした。
1本手前の第2小臼歯(5番)の咬む面も治しているのにお気づきでしょうか?
一枚目の写真と見比べて見て下さい。

ということで、治療の疑問は院内や相談メールや電話でお受けしておりますので、お待ちしております。

 

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