骨造成(GBR・骨再生誘導法)について

歯科インプラント治療では、骨が吸収してしまって足りないことでそのままでは植えられないことが良くあります。
上の奥歯で上顎洞(副鼻腔)と呼ばれる空洞が下がっていて、植えられない場合の一つの方法「ソケットリフト法」については何度かこのブログに書いていますが、今日は前歯や小臼歯部分で困ることが多い、表側の骨が溶けてしまって困る場合の方法を書きます。
GBR1
模型の写真ですが、このようにインプラントが露出しているのがお分かりかと思います。
これではきちんと固定出来ませんので、インプラントを埋入しても失敗に終わってしまいます。
ところが、現在は骨補填材などの材料を使って、表題のように骨造成が私の様な町医者でも可能な時代になっています。
優秀な研究者や臨床家の先生の努力によって生み出された一般臨床医への賜物とも言えます。
上の左側の白いのが補填材です。
これが数ヶ月で骨とを誘導して仲良く同居したり、骨と置き換わったりするのです。
GBR2
上の前歯の左右の1番、上顎中切歯です。
向かって左(右中切歯)は骨も大分吸収しているのがお分かりいただけるかと思います。
右(左中切歯)も一見何でもないように見えますが、動揺も激しく歯の裏側の骨が大分溶けてしまっていました。
以前、当院でインプラント治療を受けておられる方なので、今回もインプラントを希望され、CT撮影その他検査を行い、シミュレーションしてみました。
結果、抜歯してすぐインプラントを埋入する、抜歯即時埋入と言う計画を立てました。
GBR3
左(右中切歯)は唇側がの骨がもう根の先近くまで溶けて無くなっているのがわかります。緑色の部分、骨を誘導してあげなければなりません。
GBR4
右(左中切歯)
赤で示した裏側の骨が吸収してしまっているのと、今ある御自分の歯の根の方向と、インプラントが植えられる方向は大分違いますので、実際植えたときに唇側の薄い骨はすぐに溶けて無くなってしまう心配がありますので、青で示した埋入(まいにゅう)予定インプラントとの隙間の部分も補填材が必要と考えました。
これらの詳細を「分析計画見積書」として作成して院内で説明をした結果、手術を希望されましたので、抜歯即時埋入の方法で埋入しました。
GBR5
3ヵ月程経って撮影したX線写真です。
お口の中の検査でも良好なので、CTも撮影してみました。
先の画像と見比べてみます。
GBR3GBR6
緑で示した骨が溶けてしまっていたところに、きちんと骨が出来上がっているのがわかります。
反対側を見てみます。
GBR7GBR-7
こちらも良好に骨造成が進んでいると思われます。
まだ土台を立てるには早い時期ですので、もうしばらく待って土台を立てて型を採って審美的な前歯を装着出来ればと思っております。

oomachi(私、加藤の画像です。)
優秀な研究者や臨床家の先生の努力の賜物と大町歯科のような小規模な歯科医院でも導入出来る価格のCT撮影装置を開発販売されているRF(アールエフ)社さんに感謝です。

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