インプラントを植えてから型採りまで

歯科インプラント治療を希望されて、埋入(まいにゅう)手術をした後、上あごでは4-5ヶ月、下あごでは3-4ヶ月ほどで、土台と被せる歯を装着することが出来ます。
インプラント埋入直後から、型採りまで、順を追って簡単に説明いたします。
インプラント埋入直後
これはインプラント埋入直後のX線写真です。
左上6.7番欠損部位に2本埋入しました。
このケースでは、骨は上顎洞と呼ばれる副鼻腔(空洞)5-6mmほどしか厚みがなかったため、骨造成(ソケットリフト法)を併用しての埋入またはショートワイドインプラントと考えましたが、後者のショートワイドインプラントを埋入しました。
埋入直後
埋入直後です。
CTなどの検査結果で、歯茎を開かない「ノンフラップ法」でインプラントの直径ほど丸く粘膜を取って、そこからドリルをした穴に埋入しました。
ソケットリフト法による骨造成も含めて、可能と判断した場合は「ノンフラップ法」でのインプラント埋入を今まで数多く行ってきました。
統計は出していませんが、全埋入数の8-9割になると思います。
利点は、感染リスクや手術時間、術後の腫れ不快感や痛みの低減につながると言うことになると考えています。
経過観察
途中経過を小さなX線写真などでチェックします。
この方は問題無くとてもきれいな画像です。
周囲に炎症傾向の画像を呈する場合もありますが、その場合はその都度対応します。
歯肉を整えるためのキャップ
インプラントを植えてから時期を見計らって、写真のような、厚みのあるキャップに交換して、歯肉の形を被せ物が入るときのために整えます。
歯肉の厚みによっては、このキャップに取り替えないこともあります。
キャップを外した状態 キャップと専用ドライバー
土台と被せ物を作るためにキャップを外した状態の写真です。
きれいに整っているのがわかります。
次、型採りに移ります。
型採り用のパーツの装着
このような型採り用のパーツを取り付けて、シリコーン印象材という材料で型採りと咬み合わせを採って、歯科技工所(デンタルラボ)荷送り、インプラントの土台の選択調整とその上に、必要に応じて仮歯または最終の被せ物(クラウン・ブリッジなど)を製作してもらいます。
型を取った後は、型採り用のパーツは外して、先ほど外したキャップを戻します。
以上がインプラントを植えてから型採りまでの行程です。
被せ物は
http://oomachishika.com/blog/?p=1863
このような物を主に入れております。
おわかりにならないところがありましたら、お気軽にご質問ください。

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