歯科インプラント(人工歯根)の要件

歯科インプラント治療をする際にはいろいろな要件があります。
全身的に言えば,血圧が高くないとか、糖尿病でないとか、またはコントロールされているとかいろいろな必要な要件があります。
局所的に言いますと、骨の厚みと高さ、そして上下の顎の関係が重要です。
ネジ状のものを埋め込むのですから、骨の厚みと高さが無いと埋められないわけです。
骨の高さが少なくて問題になる場合は上あごでは、主に奥歯の事が多いのです。
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この写真で言えば、すでに植えられたインプラントと奥の歯の間の骨の高さは1~2ミリしかありません。
その上は上顎洞と言われる鼻とつながっている空洞です。
この場合、この空洞に骨を造ってあげる手術を受けて頂く方法と、この空洞の粘膜を骨を造る材料で押し上げてインプラントを植えながら骨も増やしていく方法があります。
大町歯科では大学病院の日帰りの手術で骨を造る手術を受けて頂いておりましたが、現在では後者の方法で可能な場合はこの方法で、インプラントを埋入しています。
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こんな感じで,骨を造る物質で粘膜を押し上げてそこにインプラントを入れていきます。
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これは埋入し終わった後の断層写真です。
数ヶ月、この材料が骨に置き換わるのを待って、インプラントに土台をたてるのです。
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傷口もインプラントの直径ぐらいの穴だけですので、患者さんの負担もかなり少ない方法です。
もちろん、前者の方法をとらないといけない場合もあります。
上あごで骨の高さが無くてインプラントは出来ないと言われた方は是非ご相談ください。

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