根管治療

歯の根の中の治療を「根管治療」といいます。
大きく分けて二つあります。

一つは生きている歯の歯髄(神経)を取る治療です。これはむし歯が深くて歯髄を残すことが出来ない場合、もしくは歯髄に炎症が起こった状態、の場合です。
もう一つは、歯髄が死んでしまった場合、もしくは昔歯髄を取って治療してあったけど、中が腐ってきてしまった場合です。

これは一番奥の手前側にむし歯が出来て、それで歯髄に炎症が起こった為、根管治療した歯です。

このように、歯髄を取ったあとに密閉するための材料・薬をつめます。


これは、冠がかぶった歯が何らかの原因で、歯髄が死んでしまい腐って、それが原因で根の先に大きな膿の袋が出来てしまった歯です。
膿の袋は隣の歯の部分にまで拡大しています。
症状を感じてから10年くらい経っているそうで治してもらえなかったそうです。
早速、歯の裏に穴を開けて根の中を掃除しました。
中はドロドロの状態でした。

多分、数ヶ月後にX線写真を撮影するとこの膿の袋の部分に骨が出来てくると思います。

詳しくはこちらをご覧いただければと思います。
http://oomachishika.com/mobile/rct.html
とは言いましても、なかなか思い通りに治ってくれない難儀する歯もあることを付記させていただきます。

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歯科用3D-X線診断装置(CT)を導入致します。

5/26-27に歯科用X線CT(3D)を導入の工事予定です。
今までのX線はある方向から見る2D画像ですが、CTは輪切りにも出来る3Dです。
今まで診断できなかったことが出来るようになります。
(金太郎飴の断面を切らなくてもわかる様にあごの骨や 歯の断面を見ることが出来るレントゲンと考えていただくとわかりやすいと思います。)

特定保守管理医療機器
一般的名称 アーム型X線CT診断装置(アールエフ社製)
認証番号 224AIBZX00017000

特にインプラント埋入前の計画や埋入前後の診断に はもちろん、日々の診療にも有効と考えております。

前歯を縦切りした画像です。
鼻の穴や唇、舌も写っています。
上の写真の青い横線の部分で切ってみます。

根の中の神経(歯髄)が入っている空洞の数も確認できます。
奥歯は2-3つあります。
上の緑の横線でスライスしてみます。

あごの骨の厚みや奥歯との関係が良くわかります。
奥歯の根が表側と裏側にあるのが見えますね。
鼻腔や副鼻腔(上顎洞・上の奥歯の根の上の部分の黒く写っている空洞・蓄膿症になる空洞) も良く見えます。

こんな画像も見られます。
凄いです。
歯周病の方の歯の周囲の骨の状態も診断できます。
大分骨が溶けて根が露出しています。

2012.05.28から撮影可能になると思います。

よろしくお願い致します。

尚、他医院からの依頼撮影もお受けする予定です。

 

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根の割れ(破折)

歯の根の割れは、毎日の診療で結構遭遇します。
割れるのは大抵の場合神経(歯髄)を過去に 取ってある歯です。
神経を取ると歯はもろくなります。

咬んだら痛いと言う方のX線画像です。
冠のかぶった2本のうち、向かって右側の根の周囲が黒いですね。
この間は連結した冠だったので、まずは切断しました。
黒い方の歯がやはり痛くてぐらぐら、この黒くなり方は破折ですのでとお話して抜歯になりました。

抜歯したあと、汚れた根の周りをきれいにしたあとの写真です。
破折線が見えます。
思ったよりきれいな破折線ですが(X線から見るともっとひどいのを予想してました。)、これが原因で根の周囲の骨が炎症を起こしてしまって、抜歯を余儀なくされた症例です。
なるべく歯の神経は取らない方が良いのです。
と言う事はむし歯にならないことなのです。
むし歯になったら浅いうちに是非治したいものです。

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高級(稀少)カステラ?

今日、患者さんでもありご近所でもあるTさんにこんな京都のお菓子を頂きました。

何でも貴重なものだそうです。

さきほど開けてみました。

何か重厚な感じ、上の包みの文字も凄いです。
まだ食べてませんが、あとでいただこうと思います。
Tさんは大学卒業後、京都で呉服関係の仕事で勤めていたことがある方なので こういうお菓子を知っているのだと思います。
Tさん、ありがとうございました<;(_ _)>;

そう言えば、今朝の梅の花です。

大町歯科の駐車場の鯉のぼり・医院旗ポールの斜め後ろです。
梅の木と花は何か風情がありますね。

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インプラントとそれに被せる歯

この方は下顎に2本しか御自分の歯が無く、その歯もかなりぐらぐらしておりまして、インプラント治療を希望されました。

あごの骨は結構あるように見えますが、厚みが少なく結構大変でした。
しかし、1年以上の治療期間(来院のご都合で)を経て、先日上物を被せることが出来ました。
殆ど調整も無く、ぴったりでした。

歯科技工士さんの技術は大したものです。

セットしたあとのレントゲン写真です。
これで天然の歯のように咬めるようになりました。
調整も殆ど必要なかったので、少々感無量 でした。

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