義歯(入れ歯)でお困りの方は多いと思います。
顎の骨は歯が無くなると歯を支持するという役目が無くなるので、吸収して痩せていきます。
顎の骨が痩せると入れ歯を安定させると言うことは、次第に難しくなってきます。
何の問題もなく入れ歯で過ごせる方もいらっしゃいますが、私がいくら頑張っても入れ歯の安定がえられない方はおります。
片側だけ歯があって片側は歯が無いと言うような場合には、いくら上手に作っても、左右アンバランスで歯の無い方の顎の骨の吸収は早く、入れ歯が斜めになっていってしまうことも多いのです。
入れ歯の金属バネが目立つので嫌だという方もおります。
金属バネのない入れ歯もあります。
入れ歯の安定と言うことでは、義歯用アタッチメントという装置を、御自分の歯の根に装着するか、歯が無い方は、歯科インプラント(人工歯根)を埋入して、そこにアタッチメントを装着すると、咬み心地は飛躍的に向上させることが出来ます。
この入れ歯は片側だけに御自分の歯があり、左右アンバランスの欠損形態ですです。
この方は、マグネットタイプのアタッチメントが装着されていましたので、義歯の安定に問題はありませんでした。
この入れ歯は保険外の義歯で、最近、大町歯科で新しくしました。
上記の通り、元々左右の3.4番の御自分の歯にマグネットタイプのアタッチメントが装着されていましたが、MRI検査が必要な年頃なので、マグネットを外したいというご希望でした。
最近はMRI検査でMRIの性能が上がったため、マグネットが装着されている場合、マグネットが着いている義歯を外しても、それがくっつく歯の方のアタッチメントに磁力が多少移っているだけでも、MRI画像はダメな様です。
そこで、機械的にはまり込むタイプのアタッチメントを装着しました。
クーゲルホックというアタッチメントです。
グレーで書かれているのが歯の根に装着する方で、濃いピンクの方が義歯に装着する部分です。
手前のボール状のが装着した状態です。
(左側の平らな方は、取り替える前のマグネットのアタッチメントのくっつく方のものです。)
義歯側です。
先ほどのボール状のアタッチメントが、ここにはまり込みます。
ぱちっとはまり込み、予想以上に維持力と安定感がありいい感じです。
(平らな窪みのマグネットアタッチメントはもう撤去してあります。)
御自分の歯が残っていて、義歯の安定を求めたい方や、金属バネが目立つのが嫌な方には宜しい選択肢だと思います。
義歯の安定でお悩みの方はご相談ください。
お使いの義歯に装着する場合は、一個 50.000円(+消費税5%)です。
やはり義歯の安定でお悩みの方で、既に御自分の歯が無いか、あっても義歯の安定には向かない場所にしか残っていない方の場合は、インプラント(人工歯根)を埋入して、そこに同じようなアタッチメントを装着する事が出来ます。
この方は総入れ歯の安定がえられなく悩まれていた方で、上下に2本づつインプラントを植えた例です。
インプラントを植える場合は、骨の厚みや高さが必要になりますので、CT検査などで計画を立てます。
これは左上3番に植えた部分の顎の骨の輪切り画像です。
これによって、インプラントが植えられるかどうかの判断をします。
これは4本の埋入位置を決定したあとのインプラントの方向性などの確認のシミュレーション画像です。
埋入して、上あごは4ヵ月、下あごは3ヵ月ほど骨と着くのを待って、アタッチメントを装着します。
義歯側のアタッチメントです。
これはゴムのリングで固定するタイプです。
入れ歯はかなりしっかりと固定されます。
費用はインプラントが1本につき176.000円(または185.000円)(消費税込み)+アタッチメント代金 50.000円(+消費税5%)です。
以上が残っている御自分の歯や歯科インプラントを活用して、アタッチメントと呼ばれる装置を使い、義歯(入れ歯)を安定する治療法です。