前ページに引き続いて、「審美歯科」についてお話しいたします。ここでは患者のかたが、こういうふうに歯をきれいにしたいと言う希望のもとに治療を進めたタイプの「審美歯科」と言うことになります。
この方の歯はどこを治療したと思いますか?

答えは下の写真です。以前から通院しておられる歯の健康に関心がかなりある方です。かなり前に自費で入れたのだそうです。しかし、透明感、丸すぎるごろんとした形態が気になっていたそうで、審美的な美しい歯をということで治療を希望されました。

この場合は入っていたのと同じタイプのメタルボンドクラウン(陶材焼付け冠)というもので治療しております。


治療前の写真です。
上の真ん中の前歯2本と向かって右の2番目の計3本を希望されました。この場合は即日削り、型を取り、仮歯を入れました。数日後に来院していただき、上の歯を装着しました。
上で気になる点、欲を言えば真ん中の二本の歯の長さが違うことです。これを揃える場合は、短い方の歯の歯肉と骨の整形手術を行います。そうすると、左右整った長さの歯を入れることも出来ます。

この方は左写真のように、3番の歯のむし歯で来院されました。その治療に当たって、左右の前歯1.2番4本もかぶせてある縁にむし歯があったり、根の中の清掃が必要だったためにその治療をしてかぶせなおしました。その際、反対咬合の部分も修正して、きれいな歯並びに治してみました。整った感じがすると思います。

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この方は、前歯の形が丸くかっこが悪いと来院されました。
歯と歯の間の清掃性も悪く、歯ぐきは悪い方ではないのにその部分だけ、炎症が認められたため、形態を美しく、清掃性も加味したものに入れ替えました。天然の歯と見分けがつかない感じです。保険診療で治しています。

いろいろな形態の例です。

1は向かって左の3番目の犬歯を除いて前歯は裏も白い「ポーセレン冠」です。
奥歯は一番奥の金属の2本が保険の歯で、あとは保険外です。これですと大きな口を開けて笑っても金属色がみえることはほとんどありません。全部が白いもの、一部白いものなどいろいろなタイプがあります。

2は向かって左の3本目が保険の歯です。前歯は保険でも白くなります。奥歯は4番5番の歯が条件付きで白くなります。ここでは奥歯はインプラント(人工歯根)の上に、メタルボンド(セラミックを金属に焼き付けています)冠を装着しています。

よく、保険外の歯は一生持ちますか?と聞かれますが、いいえと答えることにしています。なぜならば、形あるものは必ず壊れるときがきます。しかし、それはどのくらいかと言うことは神のみぞ知ると言うところです。保険外の歯が保険の歯より長持ちする例えとすると、こう言うと良いでしょうか。
 ガラスの皿とプラスティックの皿の持ちはいかがですか?と聞かれたらあなたはどう答えますか?

セラミックの歯はここで言うガラスの皿、保険の歯はプラスティックの皿というところだと思います。

これらの歯は患者さんの持って生まれた「歯の根」に被せてあります。毎日のお手入れによって一生使える場合も、半年も持たない場合もあります。

3.4はハイブリッドクラウンといわれる、セラミックの粉を樹脂で固めて作るものです。メタルボンドより透明感は劣りますが、適度に咬耗することや盛り足したりもしやすく、咬合治療には好都合の利点も持ち合わせています。

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これこそ、邪道で歯科医療ではしてはならないものと思っておりましたが、知人の歯科医の方でご自身の歯に本物のダイヤをさりげなく入れている方がいます。なかなかお洒落です。考え方が変わりました。

ファッションセンスと同じで着こなしを間違うと格好悪いですが、着こなすことが出来るなら、これも良いかなと最近思っています。

イミテーションですが、輸入品で製品化されたものが最近手に入ります。(写真は示説用の模型の歯につけたものです。この色と無色透明があります)

治療費は
14.000円
12.000円(学生割引/学生証の提示)となります。


左が保険のブリッジ、右はメタルボンド(セラミック)によるブリッジです。
やはり奥歯も白い歯が良いですね。
インプラントimplant3のページの最後と携帯ホームページにも審美的治療な例を紹介していますのでご覧ください。