エックス線のデジタル化

近年新しく開業するしか医院さんは、エックス線(レントゲン)装置はデジタルレントゲンを導入します。デジタルエックス線とは、フィルムの代わりにセンサーを用いて、コンピューターで画像処理を行います。
利点は、エックス線の照射線量が少ないことや現像の為の排液が出ないことなど、現像がない為、撮影後すぐに画像を見ることが出来ること、画像の拡大や反転など各種調整が簡単にできることです。
大町歯科では、数年前から、インプラントの埋入時に埋入位置の深さのチェックのためなどに使っておりましたが、10月半ばより全面的にデジタル化致しました。

デジタルの欠点もないわけではないですが、やはり導入して良かったと思います。
写してレントゲン室から戻ってくると、すぐにこのように画像を見ることが出来ます。
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この写真の撮影には
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こんな機器をつかいます。
通常、「パノラマ」と呼んでいます。
器械が回転して、歯列に沿って断層撮影をします。

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これは、個々の歯を撮影する方法で「デンタル」と呼んでいます。
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「デンタル」を撮影する、エックス線照射器とセンサーです。

あとはお口の中の写真です。
大町歯科では、初診で来られたほとんどの患者さんの初診時検査として、パノラマエックス線撮影とお口の中の写真の撮影をして、あとは歯ぐきやむし歯のチェックを行い、治療方針を考えていくようにしています。
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お口の中の写真は、デジタルカメラで正面1枚、側面左右各1枚、噛む面上下で各1枚の計5枚と舌の表裏の合計7枚を撮影しています。(保険点数は何枚写しても上限は5枚と決められていますが、東洋医学的には舌はその人の全身状態を表していて有用なこともあるので写すようにしています。)

実際の治療に入って、個々の歯で必要な箇所はデンタルや口腔内カメラで撮影し、診断やご説明に使っています。
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これが、個々の歯や歯ぐきの撮影に使うカメラです。
このカメラは以前から導入していて、下の写真の丸いモニターで写していましたが、このカメラは待ち時間に観て頂くテレビ専用にして、パノラマとデンタルと口腔内写真は大きなモニターで一元管理するようにしました。
これに伴って、このカメラを一台増やして、私と歯科衛生士と別々の診療台で同時に使えるようにしました。
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患者さんも大きな画面で見やすいし、私たち医院スタッフも一元管理で、より説明や診断がしやすくなったなと言うのが実感です。

この丸いモニターのテレビ放映は、麻酔したあと待って頂くときなど観ている方が多く、好評と思います。
ヘッドフォンもつないでいるので、音も聞くことが出来ます。

CTも欲しいところですが、かなり高価なものなので、次なる目標としています。

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エックス線のデジタル化 への1件のコメント

  1. 院長・加藤 より:

    ちなみに、このデジタルX線装置は
    カプセル型の飲み込む内視鏡を開発した、長野県のアールエフという会社の製品です。
    http://www.rfsystemlab.com/
    独創的で素晴らしい会社です。