前のページに続いて、代替医療のお話しをします。
ホメオパシー薬をご存じでしょうか?
通常私たちが服用する西洋薬は対症療法薬(逆症療法薬=アロパシー)です。すなわち熱が出たら熱を下げる薬、頭が痛くなったら鎮痛薬と言った具合で、その原因をとる薬ではありません。
これに対しホメオパシー(同種療法)はドイツ人医師、サミュエル ハーネマンが病気の原因物質やその類似物質を、ごくごく微量投与することによって病気を根本から治すことができると研究した理論の薬です。当院ではなかなか治らない粘膜疾患や歯周病などに数年前から取り入れて好結果をえています。
左の写真は、ドイツバーデンバーデン市内の薬局です。
薬品棚にアロパシーとホメオパシーと書いてあります。ドイツでは両方を上手に使い分けることができるようです。

ハーネマン先生です。
ホメオパシー療法は以後研究を重ねられ、レッグヴェッグ博士がホメオパシーの原理に臨床研究の成果を加味してホモトキシコロジー(同種毒物学)というホメオパシーの発展系=モダンホメオパシーを完成して、ドイツを中心に広まってきています。ホモトキシコロジー薬はドイツのバーデンバーデン市に本拠を置くHeel社にて、百種類以上の薬剤が製造されています。
Heel社の正面玄関のロビーに展示されている各種ホメオパシー薬(ホモトキシコロジー薬)です。

錠剤、軟膏、噴霧剤、ドロップ剤(液剤)アンプル剤(注射薬)、坐剤、点眼液など多種類の剤形があります。


当然、歯科の分野の研究もされています。
左上は口腔粘膜の疾患に適応になるホモトキシコロジー薬を説明したものです。左下はHeel社の歯科専門の小冊誌です。
上はHeel社の錠剤と坐剤の生産ラインです。
当院では「ヤーパンヘール」さんの協力をえて、患者さんにホモトキシコロジー薬を提供できる様にしております。

当院で使用しているホモトキシコロジー薬の一部です。
保険は効きませんが、患者さんは個人輸入の形で約20日分2000円位から手に入れることができます。
難治性の歯周病に素晴らしい効果の例があります。
ご相談下さい。

左はHeel社前です。向かって左からヤーパンヘールの工藤氏、私(まだ坊主頭にしていません)、帯津三敬病院名誉院長 帯津良一先生、ハイデルベルグ大学医学部に留学中であった(現在帯津三敬病院医師)日高寿美先生です。(2001/02/20〜23)
歓迎の意味を込めて、日本国旗が掲げられていました。
上はHeel社医師、ヘルツベルガー博士の講義を受けているところです。もちろん私はドイツ語はしゃべられないので、モリソン澄子さんという方の通訳を経由して聞きました。
下はフランクフルト市内の本屋さんです。医学書コーナーにちゃんとホメオパシーのコーナーがありました。凄い数です。学問として認められているのがわかります。考えてみると日本は明治に入って漢方医学を排除してドイツ医学を医学の手本として来たのに、ホメオパシーは最近まで日本には入ってきませんでした。ホメオパシーと漢方医学は共に対症療法ではなく、体の中から病気を無くしていこうというある意味似た考え方です。何か皮肉ですね。「身体にやさしい西洋の漢方」とホメオパシー薬は呼ばれることがあります。

体の中の毒素を排除しようとの考え方の「解毒キット」です。
Heel社では毎年の健康検査の際に、社員全員がこれを服用するようです。
ドイツの医科クリニックにもEAV機器が設置されていました。

観光はほとんどできませんでしたが、ドイツは忙しい日本とは違って人間らしい余裕を感じる国でした。
何より、私が大好きなビールは別物でした 。
空港には日本では排除もののディーゼル車が、フラッグシップモデルとして展示されていました。内装皮、2.5リッターの四駆のターボディーゼルです。(石原慎太郎さん、ちょっと考えて下さい。)

今度は観光で行ってみたいけど、いつのことになるやら、、、。なかなか国内旅行も行けません。
何だか研修旅行記のようになってしまいましたが、ホメオパシーは素晴らしいと思います。薬漬け日本を考えさせられます。